【Pega】開発効率化のために覚えておきたい機能5選
知っておくとPega Platformでの開発効率があがる機能を5つ紹介。
Clipboard
できること
サーバ上のメモリ領域に存在するデータを確認することができる。
開発やテスト実施時に「今動かしているCaseのこのPropertyにどんな値が入っているか」を確認したいときが多々あるが、これを実現するのがClipboard toolである。
使用方法
Dev Studioのメモリ上の情報を確認したいCase等の画面を開いた状態で、右下のマークをクリック(下の画像参照)。
クリックすると新規Windowが立ち上がる。特定のThreadのメモリすべてにアクセス可能なので、左側の項目はずらずらと様々な項目が並ぶ。Caseの情報を見たい場合は、この中からpyWorkPage(クラス名)の項目を選択することで、現在のCaseの情報を確認できる。
Tracer
できること
Activity, Data transform, Flow,,,といったRuleの実行時情報を確認することができる。
主にRuleが何かしらのエラーやバグで思ったように動いていないときに、このTracerを立ち上げてデバッグを行う。
使用方法
Dev Studio右下の、みたらし団子を折り曲げたようなアイコンをクリック。
新規ウィンドウでTracerの画面が立ち上がる。この画面を開いた状態で、動作チェックをしたいRuleを実行する。すると、Tracerの画面で実行時の情報が出力される。この時エラーの情報はStatus列が赤色で出力される。
さらにエラーが起きている行をクリックすると、詳細な情報を確認できる。
エラーメッセージを見るに、「ぽち」という文字列をInteger型に変換しようとしてエラーが起きている、ということが確認できる。
こんな感じでエラーが発生したときはTracerを活用することで、原因を特定できる。
使用時の注意点
Tracerは走らせるとマシンに結構な負荷がかかるので、使わないときはTracerのウィンドウを閉じるか、ウィンドウ上部にある"Pause"ボタンで情報取得を停止させておくこと。
Live UI
できること
UIの各要素を、実際に見ている画面から特定したり、その場で変更を加えたりできる機能。
「今見ている画像の部品を変更したいけど、どのクラスのどのセクションを変更したらよいか分からない」というときに便利。
使用方法
各ポータル右下の、四角に矢印が書いてあるアイコンをクリック。
すると画面の状態が切り替わり、画面の各要素にカーソルを合わせると、各要素の情報が現れるようになる。
要素名の右側にあるアイコンをクリックすると、
- Dev Studioで該当の要素を開く
- その場で要素を変更
- 要素の詳細情報を確認
などを実行できる。
View Reference
できること
そのRuleが参照しているRuleや参照されているRuleを確認できる。
例えばあるRuleを変更したり削除したりするときに、デグレを防ぐためにそのRuleを使っているRuleを確認するシーンがある。こういうときにView Reference機能を使う。
使用方法
確認したいRuleを開き、右上のActions > View referencesをクリック。
すると新規に画面が開く(実行するには最新のFlashが必要)。
左側 → そのRuleを参照しているRule
右側 → そのRuleが参照しているRule
を確認することができる。
Search/Replace a String
できること
RuleSet全体で、特定の文字列を一括置換できる。
使用方法
Dev Studio上部にある⚙マークをクリックし、System > Refactor > Rulesを選択。
Search/Replace a Stringをクリック。
Original String Valueに置換前のワード
New String Valueに置換後のワード
を入力。
その後はNext→Next→Finishと選択。
使用時の注意点
万が一に備え、実行前にバックアップをとっておきましょう。
環境
Pega Platform 8.3.0 Personal Editionを使用。
おわり~