こいけるの日記

データサイエンス / データエンジニアリングに興味がある若手SIer社員の日記

【Pega】開発効率化のために覚えておきたい機能5選

f:id:zaohgyu:20191110170601p:plain

知っておくとPega Platformでの開発効率があがる機能を5つ紹介。

Clipboard

できること

サーバ上のメモリ領域に存在するデータを確認することができる。

開発やテスト実施時に「今動かしているCaseのこのPropertyにどんな値が入っているか」を確認したいときが多々あるが、これを実現するのがClipboard toolである。

使用方法

Dev Studioのメモリ上の情報を確認したいCase等の画面を開いた状態で、右下のマークをクリック(下の画像参照)。

f:id:zaohgyu:20191116213820p:plain

クリックすると新規Windowが立ち上がる。特定のThreadのメモリすべてにアクセス可能なので、左側の項目はずらずらと様々な項目が並ぶ。Caseの情報を見たい場合は、この中からpyWorkPage(クラス名)の項目を選択することで、現在のCaseの情報を確認できる。

f:id:zaohgyu:20191116214049p:plain

Tracer

できること

Activity, Data transform, Flow,,,といったRuleの実行時情報を確認することができる。

主にRuleが何かしらのエラーやバグで思ったように動いていないときに、このTracerを立ち上げてデバッグを行う。

使用方法

Dev Studio右下の、みたらし団子を折り曲げたようなアイコンをクリック。

f:id:zaohgyu:20191116221621p:plain

新規ウィンドウでTracerの画面が立ち上がる。この画面を開いた状態で、動作チェックをしたいRuleを実行する。すると、Tracerの画面で実行時の情報が出力される。この時エラーの情報はStatus列が赤色で出力される。

f:id:zaohgyu:20191116222024p:plain

さらにエラーが起きている行をクリックすると、詳細な情報を確認できる。

f:id:zaohgyu:20191116222240p:plain

エラーメッセージを見るに、「ぽち」という文字列をInteger型に変換しようとしてエラーが起きている、ということが確認できる。

こんな感じでエラーが発生したときはTracerを活用することで、原因を特定できる。

使用時の注意点

Tracerは走らせるとマシンに結構な負荷がかかるので、使わないときはTracerのウィンドウを閉じるか、ウィンドウ上部にある"Pause"ボタンで情報取得を停止させておくこと。

Live UI

できること

UIの各要素を、実際に見ている画面から特定したり、その場で変更を加えたりできる機能。

「今見ている画像の部品を変更したいけど、どのクラスのどのセクションを変更したらよいか分からない」というときに便利。

使用方法

各ポータル右下の、四角に矢印が書いてあるアイコンをクリック。

f:id:zaohgyu:20191116223753p:plain

すると画面の状態が切り替わり、画面の各要素にカーソルを合わせると、各要素の情報が現れるようになる。

f:id:zaohgyu:20191116224504p:plain

要素名の右側にあるアイコンをクリックすると、

  • Dev Studioで該当の要素を開く
  • その場で要素を変更
  • 要素の詳細情報を確認

などを実行できる。

View Reference

できること

そのRuleが参照しているRuleや参照されているRuleを確認できる。

例えばあるRuleを変更したり削除したりするときに、デグレを防ぐためにそのRuleを使っているRuleを確認するシーンがある。こういうときにView Reference機能を使う。

使用方法

確認したいRuleを開き、右上のActions > View referencesをクリック。

f:id:zaohgyu:20191116231046p:plain

すると新規に画面が開く(実行するには最新のFlashが必要)。

f:id:zaohgyu:20191116232043p:plain

左側 → そのRuleを参照しているRule
右側 → そのRuleが参照しているRule

を確認することができる。

Search/Replace a String

できること

RuleSet全体で、特定の文字列を一括置換できる。

使用方法

Dev Studio上部にある⚙マークをクリックし、System > Refactor > Rulesを選択。

f:id:zaohgyu:20191116233224p:plain

Search/Replace a Stringをクリック。

f:id:zaohgyu:20191116234108p:plain

Original String Valueに置換前のワード
New String Valueに置換後のワード
を入力。

f:id:zaohgyu:20191116234640p:plain

その後はNext→Next→Finishと選択。

使用時の注意点

万が一に備え、実行前にバックアップをとっておきましょう。

環境

Pega Platform 8.3.0 Personal Editionを使用。

おわり~